ひとり会議

新しい意識をそっと伝えるブログ

永江朗さんの「批評の事情」テン年代バーションを考える(第1回)

 永江朗さんの「批評の事情」という本が好きで

いつの間に、文庫化されてました。

批評家を紹介していく本なんですが、

 

批評の事情 (ちくま文庫)

批評の事情 (ちくま文庫)

 

 

1弾目のやつは、90年代とは何かを

批評家を紹介しながら考察している。

(ちなみに初版発行は2004年)

宮台真司大塚英志椹木野衣リリーフランキー福田和也など

うーん、時代を感じますね。

私の青春時代ど真ん中ですわ。

宮台真司の「終わりなき日常を生きろ」読んでたなあ!

 

そしてその6年後に出たのが、こちら。

 

新・批評の事情 不良のための論壇案内 (ちくま文庫)

新・批評の事情 不良のための論壇案内 (ちくま文庫)

 

 こちらはゼロ年代についてです。

(初版発行2007年)

内田樹小熊英二菊池成孔湯浅誠宇野常寛など。

 

ゼロ年代が総括が2007年、ということは、

そろそろ「新・新・批評の事情」が出てもいい頃では?

 

しかし、私が永江さんなら頭を抱えますね。

2007年からたくさんのことが変化しすぎて。

言わずもがなインターネット、スマホの普及ですな。

SNSのおかげで、

いまや誰もが批評家になれる時代。

批評家という職業自体がいなくなりましたな。

 

そして批評の舞台はインターネットに移行しているでしょ。

流行の最先端は、

雑誌や書籍、テレビなどのマスメディアから、

ブログ、ツイッター、インスタグラムなどに確実に移行している。

把握するにはネットの海は広すぎですわ。

 

テン年代(2010年代のこと。調べて今知ったよ)の幕開けは

3.11ですね。

やっぱりたくさんのことがあの日を境に変わっていったと思う。

でも何がどう変わったかはよくわからない。

だからこそ新しい価値を決める批評家の方たちを

考察するのは大きな意味があると思われます!

 

というわけで、次回は私的に

テン年代の批評家を考えたいと思います。