書籍が売れた著者はブログを更新しなくなるパターン
前回のエントリで
次回はテン年代の批評家を考えます!
といったものの、
この問題、難しすぎました。
まず、やはり、「批評家」と名乗る人が
ここ5,6年で、特に若い人にはいないのです。
について考えてみました。
まだ荒削りです。
2011年にちきりんさんの「ゆるく考えよう」
が出版されました。
それまでブログ発の本といえば、
芸能人の本が相場でしたが、
ビジネス書にしてはやわらかく、とはいえエッセイでもない、
新しい書き手が登場した、そんな印象を受けました。
こちらの本は電子書籍にて出版された、
ちきりんさんのブログ運営についての本です。
(その後、文藝春秋から紙の本で出版されています。
プロの編集が入るとタイトル・装丁はだいぶ変わりますね)
こちらの本からキーワードとなる一文を引用します。
特定のエントリをより多くの人に読んでもらうことにより、
「なにかおもしろいことができる、
自分の場所を持ちたい」と考えていたのです。
自分が運営する場所(サイト)、自分のメディア=“OwnMedia”
を持ち、(中略)似たタイプの読者が多数集まるようになれば、
アクセス数が増えて広告料が入るなどというレベルを超えて、
様々な新しい(そして楽しい)試みが可能になる。
「OwnMedia」がテン年代のキーワードの一つといえるでしょう。
テレビ、雑誌などマスメディアの収入は
広告によるところが多いため、
広告主の意に反する内容は載せられない。
結局当たり障りのない記事ばかりになってしまいます
(最近は特にその風潮を感じます)。
よって自分の言いたいことを自由に発信できる場が必要なのです。
最近、新しい書き手が書籍を出版、となると
ほぼほぼ「ブログを書籍化」ですね。
出版社の編集者は日々、ブログやSNSで新しい才能を探しています。
つまり、
テレビや雑誌で取り上げられたら一気にスターにはなれますが、
テレビや雑誌からは新しい才能は生まれていないということです。
しかし、ちきりんさんのように、
書籍を何冊が出すようになっても、
ブログを更新し続けている、
「OwnMedia」がマイホームな方って案外いませんでした。
はあちゅうさん、イケダハヤトさん、(ビジネス色が強いですが)
phaさんなど。
有料コンテンツを含めばまだいるでしょう。
あと、ラジオは「マスコミ4媒体」なんていわれるけど、
他のメディアより自由なので「OwnMedia」とします、
podcastもあるしね。
ジェーン・スーさん、荻上チキさんなどが挙げられます。
ブログから、Twitter、Facebookからインスタグラム、
今ならnoteなんでしょうか。
媒体の方も日々進化しております。
自分自身としてはおもしろい文章を自分で書くよりも
おもしろい書き手を見つけて、
紹介したい欲望があります。