ひとり会議

新しい意識をそっと伝えるブログ

書店員は書棚の編集人

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私の夢は編集者になることでした。

暗かった青春時代にときめきをくれたのは
広告批評」「H」「鳩よ!」
「リラックス」「流行通信
など少しとがっていた雑誌でした。
 
新卒で就職しそびれた私は
新聞社でアルバイトを始めましたが、
そういえば
自分は本が好きだったことを
思い出し、
書店員になりました。
 
働いていた
新聞社の編集部では、
記者が書いてきた本文を、
編集部で
読者にわかりやすく直して
見出しをつけ、
本文と写真をうまくレイアウトしていました。
 
ふと、
書店でも同じことをやっていることに
気づきました。
本文は書籍だとすると、
一冊の本が2冊、3冊と並ぶと
関連ができてきます。
 
例えばスティーブ・ジョブズの本を置くとき、
ジョブズの著書、自伝、アップルの本を並べます。
そこにジョブズが傾倒していた禅や瞑想の本も並べます。
ジョブズに興味ある人は禅や瞑想に「おっ?」と
興味を持つでしょう。
さらにPOPでジョブズは禅や瞑想を行っていたことを
書きます。
一見出会わないはずものを「組み合わせ」ること
POPでその世界観を「示す」こと
これって立派な編集ではないでしょうか。
 
やっぱりいい書店というのは、
本の並べ方が美しい!
京都だと「恵文社一乗寺店」や「三月書房」など
POPは全然ないんだけど、
棚の並びで想いが伝わってきます。
 
今は雑誌の編集に関わりたいとは思いません。
でも「編集」はずっとやっていきたいなーって思います。
それは書店じゃないかもしれない。
これからのwebにも可能性を感じています。