ひとり会議

新しい意識をそっと伝えるブログ

電車広告に載ってる本を買ってしまう理由

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最近、電車に乗っていると、本の広告が多いように感じていたが、

昨日は軽く驚いてしまった。

昨日(2016年7月12日)の横浜線のある車両、

ドア横ポスターが

「毎朝、服に困らない」

「嫌われる勇気」「幸せになる勇気」

「一流の育て方」

週刊ダイヤモンド

ダイヤモンド社の広告が4カ所をジャックしており、

さらに隣のドアに目をやると、

「自信のつくり方」

「こころに響く話し方」

「痛みナビ体操」「首を鍛えると脳が体を治しだす」

アチーブメント出版の広告が並んでいた。

 

ちょっと出し過ぎじゃないの…?

 

少し前までは、出版社が出す広告といえば

新聞広告でした。

今も、新聞の切り抜きを持って問い合わせにくる

おじいやおばあは多いが、

若者では見たことがない。

若者は大体スマホの画面を見せてきますから。

新聞購読者が減っている今、

テレビ以外の効く広告媒体が求められていた(と思う)。

 

電車広告は効果あるの?

と聞かれると、これが売れるんですねー。

一般の方は知らないでしょうが、

電車広告が決まると、出版社はそれをネタに営業に行きます。

電車広告のお知らせが載った注文書のFAXには

(近い沿線なら)書店員は必ず目を留めます。

それほど効果が期待されるのです。

 

本と電車は親和性がいいのか?

電車に乗っている間はスマホをいじる時間ですが、

そうじゃないとき、例えば満員電車とか、

は広告に目がいきませんか。

本の広告はやたらと文字が多いので、つい目がいって読んでしまう。

これが罠なんですね。

 

こちらは電車広告から売れ出した

サンマーク出版

「コーヒーが冷めないうちに」。

文字がたくさんあるのでなんとなく読んでしまいます。

さらに読者の感想がやたら気持ちを煽ってくる。

さらに◯◯書店で1位と書かれていると

「ほう、売れているなら買ってみようか」

となるのです。

(ランキングはだいたいカラクリがあります)

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同じ原理で幻冬舎の本も新聞広告が出ると超売れます。

本で伝えたいエッセンスを短く、たくさん書かれているので、

思わず読みたくなってしまします。

うまいですね。

 

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昔は読書が電車での過ごし方の鉄板でした。

だから電車と本って親和性があるのかなと個人的には思います。

読書につながらない場所で本の広告を出しても無駄ですからね。

 

電車広告は普段本を読まない人に届きます。

なので、本の内容やタイトルは曖昧なまま来られるお客様が多いのが、

困り者です。

 

最後に衝撃の事実

割と最近見かける電車広告。

お値段はどんなものか調べてみました。

JR線首都圏のドア横ポスターは今の時期だと7日間で

「ドア横4面セット」(ダイヤモンド社のパターン)でなんと

3000万円!

アチーブメント出版のが、

「ドア横3面セット」になり、こちらは、

1980万円!

電車広告ってこんなにお高いのか!

(ちなみに日経新聞1面の記事下広告一面だと、75万2000円)

 

どうりで無茶な広告は打たないと思った。

電車広告は、すでに売れているものを

さらにロングセラーにするためのものなのね。