ひとり会議

新しい意識をそっと伝えるブログ

雑誌のバッグサイズについて思うこと

 

雑誌のバックサイズを「発明」したのは、

小学館の「domani」らしいです。

これが2012年の6月号。

バッグサイズDomaniできました!|Web Domani|小学館

 

それから、時は流れ、

最近は「オレンジページ」や「家庭画報」などの生活情報誌や

「まっぷる」「るるぶ」などのガイド本までブームが広がっていて、

新しいものが増えるたびに、

「おまえもか」とため息が出ます。

 

書店からすると、バッグサイズの展開に大変苦労しています。

出版社は、通常サイズとバッグサイズが並んで平台にあることを

夢見ていると思いますが、

現実には到底不可能で、もしできたとしても1週間も持たないでしょう。

雑誌売場の平台は戦国時代さながらで、

とにかく実売があるものが勝ちます。

そして、付録でかさばるものはたくさん置きたいので平台に置きます。

バックサイズは大抵付録がなく、厚みもなく、しかもサイズが小さいので、

早々に面陳される運命にあります(店の規模によりますが)。

書店としては2種類あることをアピールしたいので近くに置こうとは思ってますが、

通常サイズと離ればなれになることも…(ごめん)。

 

バックサイズの雑誌は、

通常の雑誌より70%ほど小さくて、

その名の通りバッグに入るサイズの雑誌です。

基本中身は同じ、サイズが違うだけなんですが、

付録が付いていないことが多いです。

お値段も小さい分少し安いです。

ちなみに通常サイズとバッグサイズの字の大きさを比べてみたところ、

 

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字のサイズは通常サイズは9pt、

バッグサイズは7ptでした。

通常の雑誌の本文とキャプションくらいの差ですね。

 

普段、スマホで小さい字を読むのに慣れているので、

(多くの人がここ5年くらいで取得した能力と思われます)

読みにくいとは全く思いませんね。

 

では、2種類あった場合どちらを買うかというと、

個人的には断然バックサイズです。

軽いし、電車で大きな雑誌を広げるのは恥ずかしいので。

 

実際バッグサイズの売れ行きもいいです。

入荷数は通常サイズよりもバッグサイズの方が少ないのですが、

消化率はバッグザイズの方が全然いいです。

付録が目当てでなければ、バッグサイズを買っていくという印象を受けます。

 

これだけ種類が増えれば、

そろそろ2種類あれば目立って手に取ってもらえる

ということもなくなってきました。

もういっそのことバッグサイズで統一してもいいんじゃないすか?

 

むしろ写真を見せたい雑誌は通常よりも大きい版で、

そうでもないものは小さい版で、

雑誌のコンセプトによってサイズも違う。

それがコンテンツとしては正しいかもしれません。

書店は超困りますけどね。