いい人であることの違和感─吉本ばなな『「違うこと」をしないこと』
吉本ばななさんの『「違うこと」をしないこと』、よい本でした!
『「違うこと」をしないこと』って言葉遊びのようだけど、
単純に言えば「自分に合うことしかしない」だけど、自分に合うことって分からない。
だから「違うこと」はしないってところがいい。
「違うこと」とは本書から抜き出すと
・違和感
・気を使うこと
・我慢すること
・感情を溜めちゃうこと
なのかな?
「なんとなくこの人嫌だな」とか「なんか今日の服は気に入らないな」って思うことありますよね?
「違うこと」は他人からしたらどうでもいい些細なこと。
だからこそ、大切なのだ。
今まで「違うこと」を相当無視してたように思う。
「しょうがない」「すぐ慣れるだろう」「みんなやってるし」とか言い訳をして。
「違うこと」を無視すると確実に自分は傷ついていって、
それが積み重なると心が蝕まれ、やがて壊れてしまうのだそう!
なんと!
私、もう手遅れかも…。
だって「いい人であること」「場の空気を読んで気を使うこと」が当たり前のようにからだに染み付いているもの。
「いい人であること」は本当に自分らしいのだろうか…。
よく考えたら「ひとりでいるのが恥ずかしい」「見返りがほしい」みたいな裏があるかも。
うーん、違和感通り越して気持ち悪いな。
だから自分の「違うこと」をキャッチしよう。
そして「違和感」から自分を解いていこう。
そっちの方が楽に生きられるし、そういうのが今後もっと重要になる気がする。