ひとり会議

新しい意識をそっと伝えるブログ

読んだ本

2018年手帳の振り返りと2019年の手帳

去年(2017年)の年末に買った手帳について記事を書きました。 www.hitorikaigi.net さて、1年どのように使ったか振り返ってみましょう。 今年は4月に出産したので、あまり使いこなせてませんが…。 『星ダイアリー』は日記帳として活用しました。 左ページに…

いい人であることの違和感─吉本ばなな『「違うこと」をしないこと』

吉本ばななさんの『「違うこと」をしないこと』、よい本でした! 『「違うこと」をしないこと』って言葉遊びのようだけど、 単純に言えば「自分に合うことしかしない」だけど、自分に合うことって分からない。 だから「違うこと」はしないってところがいい。…

ノスタルジーとカタルシス─『岡崎に捧ぐ』

『岡崎に捧ぐ』がついに完結してしまった。 意外かもしれないが、好きなマンガトップ10に入るマンガと言ってもいいくらい。 「好き」というのは必ずしも「何度も読む」とは別として。 『岡崎に捧ぐ』は山本さほさん(著者)が親友の岡崎さんとの出会いから現…

出目金の暗躍─『A子さんの恋人』5巻を読んで

『A子さんの恋人』の5巻が出ましたね。 私は気軽に書店に行けない状態(子育て中)なので、大事をとって近くの書店で予約しました。 というのも、『A子さんの恋人』のレーベル「ハルタコミック」は「書籍扱いコミック」なのです。 実際の発売日よりも大・幅…

スピリチュアルが怪しいと感じる人へ─『スピリチュアルかあさん』

ホ・オポノポノ、アファメーション、Oリング…。 これらは私が最近やっているスピリチュアル的なもの。 以前はスピリチュアルというと、怪しいとかうさんくさいイメージがあった。 頭で考えるよりも潜在意識や身体はすでに進むべき答えを知っている。 言葉が…

本田さん『ほしとんで』のここが好き(私的に)!

『ガイコツ書店員 本田さん』の本田さん(なんか変だな)の新連載がLINEマンガで始まっていて、隔週の更新を楽しみに待っている。 manga.line.me LINEマンガにオリジナル作品があることは知っていたが、ほとんど若い人向け。 一方の『ほしとんで』は恋愛要素…

共感&今後の見通しに…産後に読んだ!出産&育児マンガ

出産のため久しぶりの更新になります。 早いもので、ムスメが3ヶ月になりました。 はじめはいっぱいいっぱいでしたが、ここにきて授乳の間隔が空いてきて、 ぽっかりと時間が空くようになりまして、ようやく今の気持ちを文章にできています。 出産はやはり大…

「うつくしい自分」の先にあるもの─服部みれいさんの『うつくしい自分になる本 SELF CLEANING BOOK3』

待ちに待った新刊を買いにいくため、少し大きな街の書店へ出かけた。 服部みれいさんの『うつくしい自分になる本 SELF CLEANING BOOK3』だ。 この本は、「あたらしい」「自由な」に続く「SELF CLEANING BOOK」の第3作目となる。 こちらが既刊本。両方、ちく…

散歩していると「働くって何だろう」ということをよく考える─『きんいろのアファメーション帖』

気がつけば産休に入って2週間以上がたつ。 最初は「やることないな〜」と思っていたものの、毎日散歩を2時間(午前の散歩と午後の散歩に分ける。うち30分は書店で新刊のパトロール)、そして半身浴を1時間していると、1日があっという間に過ぎていく。 今は…

水道管が凍結して気づいたこと

ちょっと前の話ですが、1月26日私が住んでいる東京・八王子では最低気温が-7.8℃を記録しました。 その日、お昼から出勤だったので、いつも通り遅めに起きて、トイレに入ると水が流れない。 「ん?? なんでハンドルがゆるゆるなんだろう??」 水道管が凍結…

近藤聡乃さん『ニューヨークで考え中』、2巻になってもやっぱり考え中…。

出たあ! 好きすぎてwebの連載(亜紀書房 ウェブマガジン「あき地」)は一切見ずに、単行本の発売を待ち続けていたら、3年も経っていたらしい。 近藤聡乃さん『ニューヨークで考え中』の新刊どえす! 3年の間、恋人だったアメリカ人と結婚して、引っ越して、…

自分が食べたいものを食べる自由─稲垣えみ子『もうレシピ本はいらない』

前回に引き続き、またレシピ本になってしまった。 どうやら私は「昔の味」が知りたくてしょうがないらしい。 稲垣えみ子さん、都会にいながらにして電気を全く使わない生活をしている。 www.hitorikaigi.net 電気がないということは、必然的に冷蔵庫、電子レ…

HYGGE(ヒュッゲ)が今ブームらしい─日本的ヒュッゲはこたつにミカン?

ヒュッゲという言葉がいまブームらしい。 最近ヒュッゲの本が新刊でたくさん出ています。 前からブームの「北欧の上質な暮らし」の本だと思ったらビジネス書のところにも置いてあって、ちょっと違うみたい。 ところで、デンマークといえば世界幸福度ランキン…

また手帳を2つ買ってしまった(2018年)

年末のお楽しみのひとつといえば、来年の手帳選びではないでしょうか。 私は今年に引き続き、石井ゆかりさんの『星ダイアリー』と2年ぶりにマーマーブックスの『わたしの手帖』を購入しました! 手帳って2つあったところで使いこなせないし、正直スケジュー…

農業は知らないことが多すぎておもしろ過ぎる─『タネが危ない』など

妊娠してからというものタブレットで本を読むのもつらくなって、紙の本ばかり読んでいる。 で、どんな本を読んでいるかというと、もっぱら農業(的)な本だ。 はじまりは高城剛さんのポッドキャストで野口勲さんのお話を聞いてからだった。 早速『タネが危な…

「野食喰い」は料理上手である─『野食のススメ』と『山賊ダイアリー』

ある本を買って読んでみようと思うきっかけは、ブログや書評などで紹介していたからとか、書店の店頭で見ていてなんとなく面白そうだったとかが挙げられると思います。 書店員である私が本を買う動機として最も信頼しているのは、お客様なんです。 私のよう…

『三成さんは京都を許さない』を京都人はどう読むか

早いもので京都から東京に引っ越して丸2年が経つ。 自分では京都に対する郷愁や誇りなんてものはなく、実際に1度も京都に帰ったことはない。 ただ、「この店のラーメンをもう一度食べたい」とか「あの店のパンをもう一度食べたい、日帰りでいいから」と思う…

『A子さんの恋人』4巻を読んで─A子さんはなぜA太郎と別れられないのか

近藤聡乃さんの『A子さんの恋人』4巻が出たよー! 今までの巻より分厚いので、え?完結?と思ったが、まだでした。 しかし佳境に入ってます。 A子さんの腐れ縁のK子、U子、I子に新たな動きがあり、あとは「A子さんがA太郎とA君どちらをとるか問題」が残され…

芥川賞の本はなかなか重版しない理由

久しぶりに文芸担当という奴になったのだが、 芥川賞を獲った沼田真佑さんの『影裏』が、 初回の配本はそこそこあったのものの、いくら発注しても重版分が待てど暮らせどやってこない。 割と売れているだけに残念だ。 『影裏』に対する出版社の期待の低さと…

人生の可能性を閉じて生きる─稲垣えみ子『寂しい生活』

稲垣えみ子さん、というよりも「『魂の退社』のアフロ記者の人」の方がピンと来るだろう。 元朝日新聞の記者で、3.11の原発事故をきっかけに節電をはじめ、ついには電気代が月々300円代になり(!)様々なメディアで紹介された人だ。 『魂の退社』は、節電生…

若林がキューバへ行った理由─『表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬』

オードリーの若様こと若林正恭さん(以下「若林」)がいつの間に新刊を出していた。 その名も『表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬』。 何となく買って読み進めるうちに、これはとんでもなく面白いぞと気づいて、最後にはなぜか泣けてきてしまった。 …

インターネットにない情報を得ること─『多動日記』と『ストリートワイズ』

高城剛さんの『多動日記』に「ミッシングパーツ」という言葉が出てきます。 この言葉に思うことがあったのですが、個人的な気づきをブログに書いたところで、ピンと来ない人がほとんどだろうと思いつつ…書いています。 『多動日記』で興味深かったのが、例え…

平日に一人でスーパー銭湯に行く幸福─pha「ひきこもらない」

いまphaさんの『ひきこもらない』を読んでいます。 pha(ファ)さんは大学を卒業して就職するも「普通の平穏な暮らしが致命的に無理」で会社を退職。 以来、職には就かず10年以上ふわふわと生きています。 とはいえ『ニートの歩き方』の他たくさんの著作があ…

再販制度が壊れた後の世界─「本の未来を探す旅 ソウル」から学ぶこと

最近読んだ本が内沼晋太郎さん(編著)の「本の未来を探す旅 ソウル」。 この本、出版社からの注文書が来たときから気になっていた。 なぜって他の国の本屋事情を知る機会はあまりないじゃないですか。 「誠品書店」がある台湾なら分かるけど韓国に「本の未…

結局「多動力」とは何なのか?─「多動力」と「多動日記」

楽しみにしていた2冊の新刊のタイトルがどちらも「多動」であったのは偶然なんでしょうか。 1冊目が堀江貴文さんの「多動力」。 もう一冊が高城剛さんの「多動日記」です。 こちらは電子書籍版のみです。 タイトルは似ていますが、内容も、「多動」へのアプ…

編集部の苦悩がよくわかる─「マーマーマガジンフォーメン」と「都市を滅ぼせ」

「マーマーマガジンフォーメン3号」をようやく入手し読んでいます。 特集で中島正さんのことをはじめて知り、いても立ってもいられず「都市を滅ぼせ」を取り寄せました。 (書店から取り寄せるとかなり時間がかかる様子…。マーマーなブックス アンド ソック…

本屋大賞だけじゃない!書店員が注目する文学以外の賞

能町みね子さんが「本屋大賞の対象を小説以外にも広げたら結果がばらけたのでは」みたいなことを言っていて、なるほどそうだと思いました(もとのTwitterが見つけられずうる覚え)。 なぜこのようなことを能町さんが言ったかというと、今年の本屋大賞と直木…

この本、どこに置くべきか ─落合陽一「超AI時代の生存戦略」

書店には毎日たくさんの新刊が入ってきます。 中には、どこのコーナーに置いたらいいのか分からない本がありまして、 迷ったときは原則として著者の肩書きが棚の行き先になります。 例えばホリエモンの本なら教育の本だろうが、グルメの本だろうが、もともと…

ある書店員が「本屋大賞2017」で思ったこと

今年も全国の書店員が選ぶ「本屋大賞」が決まりました。 恩田陸さんの「蜜蜂と遠雷」が14回目となる本屋大賞を受賞。 「蜜蜂と遠雷」は直木賞とのダブル受賞となります。 本屋大賞は毎年新聞にも取り上げられますし、 売上につながる数少ないイベントのひと…

書店員おすすめ それでも産みたい妊娠・出産マンガ

今年に入ってからまた妊活を始めました。 でも相談する友達もいないし、親も遠くに住んでいるし、年齢のこともあるし、不安でいっぱいです。 この不安を何とかしようと、最近は妊娠・出産に関する実録マンガを読みあさっています。 マンガとしては普通に幸せ…