編集部の苦悩がよくわかる─「マーマーマガジンフォーメン」と「都市を滅ぼせ」
「マーマーマガジンフォーメン3号」をようやく入手し読んでいます。
特集で中島正さんのことをはじめて知り、いても立ってもいられず「都市を滅ぼせ」を取り寄せました。
(書店から取り寄せるとかなり時間がかかる様子…。マーマーなブックス アンド ソックスならすぐ取り寄せられました)
中島正さんは岐阜県で自給自足の小農暮らしをしながら、「都市を滅ぼせ」のような文明論を発表してきました。
その思想は「都市化が都市の人々を滅ぼす。独立農民=みの虫となり民族皆農することで、これを回避でき、自然と人とが永続する」というものです。
「都市」というのはいわゆる「都会」のことではなく、自然とは分断された非自給的なこと。
私たちの生活に欠かせない電気やインターネット、スマホやテレビなども「都会」。
競争することや「お金が欲しい」と思うことも「都会」。
たとえ田舎に住んでいたとしても、都市は根深く息づいています。
都市は非自給的で、他から奪わなければ活動を維持できません。止むに止まれぬ呼吸のようなものなのです。そしてその領土は無限に拡張していきます。
その先には破滅があることは薄々私たちも気づいています。あるいは見て見ぬふりをしているのかもしれません。
「マーマーマガジンフォーメン」の「特集にあたって、みなさまへ」の冒頭では
「今回ほど、組みのに難しい特集はなかった」とあります。
思想はまっとうだし、おもしろいけれども、実践が恐ろしく難しい…。
このブログに感想を書くのも難しかった。
結局、独立農業を「するか・しないか」しかない。
そして今の自分には到底できないからです。
そんな私を励ましたのが「編集部がおくるみの虫生活のためのAction Plan 11」という記事でした。
「できることからやっていけばいいのだよ」ということと受け取りました。
まずは都市的なものから依存するものを減らし、自分でできること=自給率をあげることが「まずはできること」でしょうか。