なぜ私はマガジンハウスの雑誌に心惹かれてしまうのか?─「マガジンハウス的」をつくる2つのこと
今月号のカーサブルータスの特集は
「居心地のいい本屋さん」。
「dマガジン」でもカーサブルータス読めるんですけど、
こういう特集のときは紙で持っておきたくなりますね。
さて、カーサブルータスの内容はさておき、
今日は「なぜ私はマガジンハウスの雑誌に心惹かれてしまうのか」
について考えてみたい気分なのである。
私がどれだけマガハの雑誌を愛読しているかというと、
学生時代から「BRUTUS」「Casa BRUTUS」はずっと読んでるし
(特集によっては買う程度ですが)、
「ku:nel」は創刊からずっと買ってて本棚にずらっと並べてた。
今はもうないけど「olive」「relax」、
あと文芸誌?の「鳩よ!」とかよく買ってたな〜!懐かしい…!
最近は「&Premium」と「GINZA」がお気に入り。
大人になったのかねぇ。
今、マガジンハウスで出版されている雑誌は
「anan」「BRUTUS」「Casa BRUTUS」「クロワッサン」「GINZA」「Hanako」「Hanako Mama」「ku:nel」「POPEYE」「&Premium」「Tarzan」
の11誌です。
ジャンルはバラバラなんですが、雑誌をパラパラとめくると、
余白を活かした、すっきりとしたレイアウト、美しい写真、
1冊全体を通しても「ここは広告です〜感」がなく、調和がとれている感じ、
そして優しく呼びかけられているようなキャッチコピーに目がいきます。
私がマガジンハウスの雑誌に惹かれる理由のひとつに、
エディトリアルデザインの美しさがあります。
アートディレクターの藤本やすしさん(Cap)は
雑誌のデザインの神様のような人で、
(デザイナーとして関わった雑誌は100冊以上にのぼるという)
マガジンハウスの雑誌なら
「olive」 「GINZA」「BRUTUS」「Casa BRUTUS」などを手がけています。
雑誌は内容も大切ですが、デザインも大切。
藤本さんの洗練されたディレクションが
「マガジンハウス的」をつくっていると言えるでしょう。
そしてもう一つの「マガジンハウス的」は、センスの良さ。
服部みれいさんの著書「わたしらしく働く!」の中で、
みれいさんは「GINZA」についてこう書かれていました。
「知的で上品で、でもリラックスしていて、都会的で、
そういうムードすべてに、わくわくしていました」
「GINZA」について書かれた文章ですが、
「マガジンハウスの雑誌ってそうなんだよ!」って思いました。
硬くはないけど、知的で上品なんです。
高校時代、京都の片田舎で雑誌を眺めては、
「東京」に憧れていたのを思い出しました。
マガジンハウスの雑誌は、私の思い描いていた「東京」そのものなのです。
京都から東京に引っ越して1年経ちますが、
憧れの「東京」はごくごく一部であったことに気がついた。
だけど、永遠に憧れる「東京」はマガジンハウスの雑誌の中に今もあるし、
今はそこに行こうと思えば行けるのだ。