HYGGE(ヒュッゲ)が今ブームらしい─日本的ヒュッゲはこたつにミカン?
ヒュッゲという言葉がいまブームらしい。
最近ヒュッゲの本が新刊でたくさん出ています。
前からブームの「北欧の上質な暮らし」の本だと思ったらビジネス書のところにも置いてあって、ちょっと違うみたい。
ところで、デンマークといえば世界幸福度ランキングで常に上位の国。
デンマークは税金は高いけれど、教育費も医療費も無料という福祉国家。
その安心感が幸福につながっているのだろうが、なぜデンマークの人はこんなにも幸せなのかというと、それは「ヒュッゲ」が鍵らしい。
ヒュッゲとはデンマーク語で「居心地のよさ・温かみ・一体感」などを表す。
デンマークの人は「なんてヒュッゲなカフェなんでしょう!」とか「これ以上ヒュッゲなことがあるかしら?」とか会話にやたらヒュッゲヒュッゲ言うらしい。
今回の課題図書『ヒュッゲ 365日「シンプルな幸せ」のつくり方』によると、ヒュッゲっぽいアイテムといえば、暖炉、キャンドル、本、クッション、上質なお菓子なんだそうだ。
今日は寒い夜、照明はキャンドルのみで、暖炉の薪のパチパチという音だけが聞こえるなか、コーヒーと甘いお菓子を食べながら、家族団らんのときを過ごす。
こんな感じがデンマーク人にとって最高にヒュッゲであり、一番に大切にしたい瞬間なのだろう。
オシャレな北欧っぽくて素敵。憧れます。
だからといって日本でデンマーク流にヒュッゲを楽しめるだろうか。
だいたい家に暖炉ないし。
じゃあ日本的なヒュッゲって何だろうと考えれば、例えばこたつでミカン、縁側でお昼寝、銭湯とか?
あとテレビの「秘密のケンミンSHOW」では、地方のお宅にカメラが訪問すると、だいたい大人数の親戚が集まっていて、大皿でおいしい食べものを食べている。
あの老若男女でワイワイ食べる感じ、あれもヒュッゲではないだろうか。
う~ん、なんか古き良き日本って感じだけど。
とにかくヒュッゲとは雰囲気的な言葉だから、自分が心地よい瞬間を探すことなんだ。
お金よりも、仕事よりも、家族やヒュッゲを大切にするということ。
何かを購入するとき、価格やブランド、みんなが買っているからという理由で決めずに、一番自分にとって「ヒュッゲ」なのはどれかで選ぶのがいいと思う。
私もデンマーク人のようにヒュッゲヒュッゲと言っていきたいな。