服部みれい「わたしらしく働く!」と「マーマーマガジン」のしたたかな戦略
服部みれいさんの
「わたしらしく働く!」
を読みました。
一気読みしてしまいました。
面白かった〜。
私が服部みれいさんを
知ったのは
およそ3年前なので、
2013年ごろでしょうか。
「あたらしい自分になる本」
を読んで
冷えとり健康法とか、
オ・ポノポノとか、
を始め、
本当に人生が好転しました。
生きるのが楽になったというか、
今までずっと自分を知らぬうちに卑下していたんですね。
自分ぐらい自分を信じないでどうする?
自分をもっと大事にしよう!と思うようになった。
私の人生に影響を与えた本のひとつです。
そんな、
服部みれいさんの
編集部勤務→フリーランスのライター→「マーマーマガジン」創刊、
そして現在までの仕事のはなしです。
メルマガで読んではいたけど、
まとまって読んでみると
編集に対する熱い想い、
様々な人との出会いと縁、
無謀な体当たりと様々な失敗(笑)。
いや、胸が熱くなります。
「働きマン」とか「重版出来」とか
編集モノが好きな人なら面白いはずです。
あ、「マーマーマガジン」を
知らない方はこちらをご覧ください。
表紙がいつもかわいいです。
「マーマーマガジン」って、
素敵な人たちが、
わいわい楽しく会議をしながら、
つくられていると思ったら
あら意外。
自分のメディアをどう成功させるのか、
読者に想いをどう伝えるのか、
そんなしたたかな戦略があるようです。
私が、この本を読んでて
一番おもしろく感じたのも
ここなのです。
これから自分のメディアをつくろうと思っている方は
参考になるのではないでしょうか。
- 雑誌のターゲットを明確にする
「マーマーマガジン」を創刊するにあたり、
服部みれいさんは「依子さん」という女性を読者に想定しました。
どこに住んでいて、収入はどれくらいで、恋人の有無、趣味、ファッション、好きな音楽から映画、食べ物までことこまかに考えていきました。「依子さん」がどういう人物かを書いた紙はA4で何枚にもなりました。
「依子さん」の詳しい設定はわかりませんが、
「依子さん」にひっかかる記事として
いろんなジャンルに挑戦できるのでしょう。
- アナログとデジタルをうまく融合させている
「マーマーマガジン」ってすっごくアナログなメディアなのです。
直取引(取次を通さない)だし、
買切だし、
電子版なんて出る気配もない。
ですが、創刊当初は
誰も知らないし、
年4回の発行、しかもボリュームの薄い雑誌。
読者に忘れられないように、
服部みれいさんは
ブログをできるだけ毎日更新していたそうです。
その後ネットで物販もはじめたり、
ユーストリームで生放送をしたり、
アナログ一辺倒でないところが現代的なのです。
- あえて規模を小さくする
「マーマーマガジン」が充分に売れるようになった頃、
服部みれいさんは、
「2万部ぐらいが雑誌の個性からして適正で、
最高でも3万部。それを越えないように」
を「腹に据えて編集していた」そうです。
商品が売れれば、その分利益がでる、
その利益で他のことにもチャレンジできる。
しかし、読者と「充分に意思疎通」するためには
部数を増やすだけがゴールではない。
しがらみが少ない分、自由な記事を書くことができるのでしょう。