ひとり会議

新しい意識をそっと伝えるブログ

「連載終了!」(巻来功士)に出てくる編集者の個性ったら

最近おもしろかったマンガは、
巻来功士さんの「連載終了!」です。
じわじわと売れてきてます。
代表作が「ゴットサイダー」の
漫画家さんなのだが、
私は全く知りませんでした。
wiki先生によると
「全ての漫画にエログロ寝取られオカルト
3要素のいずれかが入っていることでも知られている。」
だって。確かにそんな感じ。
ジョジョ荒木飛呂彦先生とライバルというぐらいだから
けっこうなキャリアがあるのだろう。
 
そんな巻来先生がかつて、
週刊少年ジャンプで連載を持っていたときの
実話です。
新しい連載を始めては打ち切られ、
担当はひっきりなしに替えさせられ、
でもジャンプで連載をする契約金があるため、
辞めることもできない。
こういう出版界の裏側がリアルに描かれている。
 
私が心引かれたのは、
歴代の担当編集者のはなしです。
担当編集者が違えば、作品も違ってくるんですねー。
人気がでるか、でないかを判断はもちろんのことですが、
自分の欲望、編集者がやりたいことがかなり反映されている(笑)
「この映画好きだから、ああいう設定にしよう!」みたいな。
すげー自分勝手で、そこがおもしろい!
競馬の中継をイヤホンで聞きながら打ち合わせをする人がいたり、
そういう時代だったのかもしれないけど、
マンガって漫画家の作品だと思っていたけど、
実はそうじゃないということがよくわかった(笑)
 
巻末の対談は、
当時の担当であった堀江さんと巻来先生の対談
(もちろん本編にも登場)。
堀江さんの経歴がすごい。
ジャンプ5代目編集長(そしてジャンプの黄金期を築く)のあと、
メンズノンノの編集長を歴任後、退職。
月刊コミックゼノン」の編集長をつとめる。現在は漫画家や
編集者の育成以外に原作家・脚本家としても活躍している。
もう、自分で物語書いちゃったよっていう(笑)
 
編集者って裏方だけど、
個性がにじみ出るくらいの方がおもしろいかもしれない。