ひとり会議

新しい意識をそっと伝えるブログ

本屋さん

「うさぎブックス」を再開しました

出産から4ヶ月。気持ち的、時間的にも余裕が出てきました。 細々と続けてきていた、ひとり古書店「うさぎブックス」を再開しました。 以前は線や書き込みをしている「しるし本」を販売するのをウリにしてましたが、 現在は自分の本を単純に販売するスタンス…

産休に入って思うこと─欲しい本がそこにない問題

出産予定日からあと6週間となり、ようやく産休に入りました。 書店の仕事というのは、重いものを持つことが日常で、接客業なので、立ち仕事なのであります。 妊娠中とはいえ、業務内容が変わることもなく、日に日に大きくなるお腹(お腹がつっかえて段ボール…

「よまにゃ」と夏の文庫キャンペーン2017

今年も新潮文庫・角川文庫・集英社文庫と、夏の文庫キャンペーンが出揃いました。 近年においては特に目新しさもなく、景品はショボくなる一方で、特にワクワクするようなこともなく、積み上げられた段ボールにげんなりするだけでした。 が、今年は集英社文…

家の本棚がお店になれば?─「Usagi Books」の方向性

BASEで「Usagi Books」をつくってからもう2ヶ月ほどになります。 おかげさまで一定数のPVはあるのですが、お買い上げには至らず…。 個人で、片手間にやっているものなのでこんなものだろうとは思ってましたが、どうせやるなら少しでも売れてほしい。 本のペ…

自分の本屋をつくる夢が簡単に叶ってしまった

本のページを折る、本文に線を引くなどの読んだ人の「痕跡がある本」と タイトルと内容を伏せて「POPだけで買う本」を販売する 「Usagi Books」という本屋をネットで始めました。 usagibooks.thebase.in ネットショップが簡単につくれてしまう「BASE」でつく…

紙の本の可能性を探して─「Usagi Books」はじめました

西野亮廣さんの「しるし書店」をご存知でしょうか。 「しるし書店」は「店主が読んで、店主が“しるし”を入れた世界に一冊だけの本」を取り扱う古本屋さん。 ただいまクラウドファンディングで、誰もが「しるし書店」を出店できるプラットフォームづくりをし…

考えない書店は淘汰され、考えた書店だけが生き残る

社会人になって書店に勤め出したころ、休みの日に地元の書店に行きました。 小学校のころからコミックや「りぼん」を必ずここで買っており、思い出のつまった書店です。 久しぶりに見てみると、棚はスカスカ、勤め先の店では普通に平台に積んでいる売れ筋商…

【書店の噂】書店業界の合併や買収が進んでいる

「TSUTAYA」の母体であるCCCが出版社の徳間書店を買収しました。 新聞にも大きく報道され、事態の大きさが感じられます。 「TSUTAYA」のCCC、徳間書店買収を発表 :日本経済新聞 CCCは徳間書店以外にも出版社を買収しており、 連結グループ会社を…

【書店の噂】休配日が20日になるって本当?

先日お店にあった「全国書店新聞」 (書店の専門紙みたいなやつ)を 何となく眺めていたら驚くべき記事を発見しました。 それは「休配日20日間に大幅拡大を提案」という記事で、 17年度の土曜休配日は20日間と前年度の5日間から大幅に増える。 月の第1週・第…

小売業をブラックからホワイトにするために

嵐のようなクリスマス商戦がやっと終わり、 あっと言う間に年末です。 私の勤務先の書店は12月31日と元旦がお休みです。 同じく小売業の方にはお分かりかと思いますが、 元旦休み最高!しかも2連休最高! 久しぶりの連休がとれて、 紅白を見ながら年を越せる…

なぜありえないミスが起こるのか | 本の回収について

最近、増えてきたなと思うのが、 ある本が発売になってすぐ回収。 商品を返品するよう指示。 何週間後、訂正された商品が、何食わぬ顔で 再納品されるってケースです。 原因は商品によって様々ですが、 ほとんどが人為的ミスのようです。 私が知っている限り…

私が書店で働く理由

上層部からのお達しに 「書店は斜陽産業ですから」と書いてあると 「ああ、やっぱりそうなんだよな」って思う。 書店の売上は年々下がっており、 書籍は昨年「火花」がバカ売れしたものの、 ミリオンセラーなんて今はほとんど出ないですから。 理由は電子書…

電車広告に載ってる本を買ってしまう理由

最近、電車に乗っていると、本の広告が多いように感じていたが、 昨日は軽く驚いてしまった。 昨日(2016年7月12日)の横浜線のある車両、 ドア横ポスターが 「毎朝、服に困らない」 「嫌われる勇気」「幸せになる勇気」 「一流の育て方」 「週刊ダイヤモン…

新潮文庫のキャラクターが愛される理由

新潮文庫の「Yonda?」が いつの間にロボットの「キュンタ」 になっていたことにショックを受けている。 いつの間に入れ替わっていたので、 まるでYonda?が 「銀河鉄道999」の鉄郎のように 「機械の体をタダでくれる星に行ったのではないか?」と思ってしまっ…

出版社のキャラクターかわいいのはどいつだ?

こんばんわ。 書店員にはおなじみですが、 出版社にもゆるキャラが存在します。 一般の人は知らないけど、かわいいやつが結構あるんですね。 中にはLINEスタンプになっているキャラクターもあります。 ということで使っていると書店員っぽいLINEスタンプをご…

早番と遅番がある人が抱える2つの問題

世間は何やらG.W.らしいじゃないですか。 私には関係のない話です。 2015年7月の統計だと 小売業に従事する人は867万人だそうで、 http://www.meti.go.jp/statistics/tyo/syougyo/result-2/h26/index-s.html 日本の人口が約1億2700万人なので 6%の人はG.W.と…

書店員は書棚の編集人

私の夢は編集者になることでした。 暗かった青春時代にときめきをくれたのは 「ロッキングオンジャパン」や「スタジオボイス」 「広告批評」「H」「鳩よ!」 「リラックス」「流行通信」 など少しとがっていた雑誌でした。 新卒で就職しそびれた私は 新聞社…

書店員が必ず本好きとは限らない

書店に勤めて10年になります。 10年かかって分かったことは、 「私そんなに本、好きじゃないかもしれない?」 という事実! どちらかというと印刷物が好きで、 すてきな装丁の本にはうっとりしますが、 書かれている内容にはさほど興味がない。 というか、読…

ヴィレヴァンがおもしろくなくなったのは、クオリティの低下のせいか、年のせいか?

今から15年ほど前、 大学生だった私は、 ヴィレヴァンにワクワクしていた。 普通の本屋にないようなマンガや雑誌がたくさんあったし、 変な雑貨がたくさんあった。 そしてあのやる気があるのか、 ないのかわからないPOP。 旅行で下北沢に行ったときも もちろ…

書店員の私が嫌がる質問、第一位

初対面の人に「書店員です」というと 必ず聞かれる 嫌な質問第一位は 「おすすめの本ありますか?」 です。 これ、本当にやめてほしいですね。 いや、軽いあいさつ程度で言っているのは 察しているんですが、 初対面なのでその人がどういう嗜好の持ち主なの…